夜美人形(1)

京都の森の奥深く、なくなった人間を生き返らせる力のある女性が住んでいるという。
その人の名は、夜美絵(よみえ)。
不思議な力を持った、とても綺麗な人形師……。
今日も悲しみと苦しみを抱えた者が、彼女の庵に足を運ぶ……。
鎌田幸美の傑作ジャパネスク・ファンタジー! 「あなたの大事な人、生き返らせてみせましょうか?」黄泉路の人形師と呼ばれている、不思議な力を持った夜美絵の庵の竹林の中に、死体がひとつ……。
別れ話のもつれから、夫が妻を殺してしまったのだ。
退屈していた夜美絵は、彼女の骨と血を使って、人形を作り上げた。
生きた人間ではなくなった、妻・瞳子は……? 不思議で哀しい人形たちの物語3作品を収録。
父が再婚しようとした女性は霊能者。
再婚に反対するわたしは、彼女にグラスを投げつけた。
破片が彼女の頬を深く傷つけた。
わたしに神の罰はくだる? “お仕置き”をされる!? 鎌田幸美が描く絢爛たる愛と性の迷宮。
表題作「美神の空間」をはじめとして、ヴァラエティ豊かに性の深淵に迫る傑作選。
「まだ少女だった頃みんなに言われたわ……だれでも大人になるときれいになるのよ」 毛虫が蝶に変身するようにキレイになると思っていた小枝子。
けれど、長年の片思い相手・晃は、親友・裕美と結婚してしまった。
その小枝子に「美しくなって、裕美から晃を奪えばいい!!」と言ったのは、晃の兄・隆だった。
そして……!?京都の黄泉路の人形師・夜美絵――。
死んだ者の骨で人形を作るという。
其の人形はまるで生き返ったように動く。
人形の唇になくなった本人の血を垂らせば、その本人のままに人形を生き返り、他人の血だったらその他人の言いなりに動くという。
今日も悲しみと苦悩の末に、黄泉路を訪ねる女がひとり……!? 鎌田幸美が描く、ネオ・ジャパネスク・ファンタジー!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60014024